日向ぼっこ


あんみつさん「ちょっと日向ぼっこするわ、早く外に出して頂戴!!!」
召使い(住人)「いやいや、外相当暑いッスよ?良いんスか?」
あんみつさん「良いから四の五の言わずに出して頂戴!!!」
召使い(住人)「出しますよ…暑いのに知りませんよ…」

あんみつさんは日向ぼっこが好きだ。
よくベランダで日向ぼっこがしたいとお望みになられる。

朝の支度で住人がバタバタしている時間でも、
働いていない彼女は「時間は関係ないの!とっとと出しなさい!」と言わんばかりに当然お望みになられる。

普段留守番ばかりのあんみつさんに気を使い、召使いはご所望とあらばできる限り対応している。
日向ぼっこの際のこだわりもあるらしく、顔面に陽の光が当たるようにセットする。
陽の光と風を感じながら日向ぼっこをしている姿は、厳かな雰囲気すら感じる。

そんなあんみつさんも今年の恐ろしい猛暑を肌で感じている様だ。

召使いが毎日何度も「今日暑いですよ?」と忠告しても、「いいから出して頂戴!」と言い張り、
外に出すと「ちょっと!外暑いじゃないの!!!どういうことなの!?駄目だわ!早く家の中に入れて頂戴!何してるの!早く!!!」とすぐに家の中に戻り、

ゴローン!と寝転がる。

そして、日がな一日クーラーの効いた部屋の窓辺で優雅な日向ぼっこをしている。
それを見て、はなくそみたいな猫だなといつも思う。

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